「五月大歌舞伎 夜の部」@平成中村座

 平成中村座、最終月の公演です。いつものように自転車で行くつもりだったのですが、昼過ぎから急に空が暗くなって雨がポツポツ。遠くからゴロゴロと雷鳴が聴こえます。風も強い。仕方がないので、地下鉄で行くことにしました。傘を持って出ましたが、風の強い時は大して役に立たないし、壊れる危険もあります。雨風をしのぐには雨合羽の方が理にかなっていると思いますが、雨合羽は傘よりもしまいにくいのが難点です。そういうことで多少濡れても、傘は差さずに駅まで行きました。そして、浅草に着いた時は雨はほとんど止んでいて、東京スカイツリーがきれいに見えました。前回は舞台真横の桜席でしたが、今回はふつうの2階席です。

「毛抜」
これは、すけべだが頭脳明晰なおっさんである粂寺弾正(橋之助)が、お家乗っ取りの陰謀を暴くお話。熟女でも美少年でも見境なく手を伸ばす困った男ですが、その幅の広さは度量の大きさにもつながるようです。弾正は、姫の髪の毛が逆立つという怪現象を、物理学の知識を駆使して鮮やかに解き明かしてみせます。この話では磁石が重要な意味を持ちます。この日は方位磁石が出てきましたが、前にU字型磁石だったのを観たような記憶があります。用途からするとU字型の方が合うと思うのですが、そのあたりを気にしない大らかさが、この話の魅力かもしれません。

 休憩時間に外へ出へ出ると、もう日が差していました。売店で猿若のりかつロールを購入。ひれかつを柔らかい白パンで巻いて、さらにその外側に海苔を巻いてあります。パンと適度な脂っ気と海苔は相性がいいようです。

「口上」
座頭の勘三郎と、数えで93歳になる小山三のふたりによる口上でした。勘三郎は小山三を紹介するために出てきたような感じ、ほとんどは小山三のためにある口上です。先代勘三郎の部屋子として大正15年に初舞台。当代の勘三郎も勘九郎も生まれた時からずっと世話をしてきた人です。勘九郎の息子があと2年か3年で初舞台なので、それを見守りたいという話には涙が出てきました。

「髪結新三」
登場人物どいつもこいつもろくな者ではありません。主人公の新三(勘三郎)は現代で言うとチンピラでしょう。チンピラとはいえどもチンピラなりの美学があるようで、そのあたりが新三という人物の魅力になっているようです。悪党といえば、世間では善人で通るであろう家主長兵衛(橋之助)がいちばんのワルでした。橋之助の老け役は初めて観たように思います。

 外へ出ると、まだオープン前のスカイツリーのエレベーターの光が見えました。この日は内覧会か何かで公開されていたようです。
 

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