「赤毛のアン」@劇団四季自由劇場

 台風で朝から激しく雨が降っていましたが、夕方の出かけようとした時には止んでいたので、自転車にしました。しかし、東京都は意外に広く、品川を過ぎたあたりでは本降り。念のために持っていた雨合羽を着込み上半身はカバーしましたが、腿から下は雨の直撃を受けました。風もあって、合羽は帆のように膨らみました。到着は開演5分前。

 著作権がフリーになっているので「赤毛のアン」を原作にしたミュージカルは何種類か作られているようですが、私がこれまでに観たのは、たぶん劇団四季のものと、そのオリジナル版であるプリンス・エドワード島からの来日公演だろうと思います。派手さはありませんが、「赤毛のアン」の地元で作られただけあって、原作への敬意と愛情が感じられる小品だと思います。
 原作はシリーズの何作目かまで読んだことがあります。好みの問題ですが、話が進んでアンが大人になるにつれ、妙に分別くさくなっていったように思えて、途中で脱落しました。いま読むと違うかもしれませんが、そのころは、第一作のアンのキャラクターだけは格別に思えました。

 アン(笠松はる)は喜怒哀楽のふり幅が大きく、それぞれについて独特の表現をします。いささか過剰とも思える表現のしかたです。前半は特に怒と哀。哀はすべて怒と結びついている。探していたのは男の子だった、自分は求められていなかったという哀しみで癇癪を起こします。自分の赤い髪が嫌いで、そのことをからかわれるのが哀しくて癇癪を起す。どんなに謝られても許せないのは、怒りが収まっても哀しみは消えないからかもしれません。
 無条件に優しいマシュー(日下武史)と、厳しいけれども情の深いマリラ(木村不時子)との暮らしで、アンの心の中に喜と楽が根づいていきます。最後にマシューが亡くなった後の哀は、怒りとは無関係で、マシューの死は哀しいですが、マシューを思い出すのは喜であり楽でもあります。

 未婚のまま、老境に至ったマシュー(60歳と言っていましたが、あの時代には老境でしょう)とマリラの兄妹。男の子を引き取ろうとしたのは、働き手を求めてのことでした。アンが来たのは手違いでしたが、働き手ではなく、家族を得た。最後にマシューが亡くなりますが、それでもこれは幸福な結末だと言えるでしょう。

 アンの笠松はるは、正月の「ウェストサイド・ストーリー」のマリア、少し前の「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアに続くもので、初めてマリアでない役を観ました。澄んだ声を歌でもセリフでも、高くも低くも安定して響かせることができる。プロフィールによるとクラシックバレエ歴がある。いろいろな表現手段を持っている人なので、喜怒哀楽の表現が過剰なところのあるアンのキャラウターを、ユーモラスに見せてくれました。ただ、やせっぽちとは言いがたいかもしれません。衣装の着方で少し変わるでしょうか。

 物語の上では、アンとマシュー、アンとマリラの場面が特別な見どころですが、一幕終わりのアイスクリームが楽しく、休憩に入ると売店へアイスクリームを買いに行きました。猛暑は終わったようですが、プリンス・エドワード島の夏は、そんなに暑くはないので、これから涼しくなっても、あのアイスクリームがおいしそうなのは変わらないでしょう。

 

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