「W~ダブル」@ル・テアトル銀座

朝のテレビに主役の中越典子が出ていて、この芝居の話をしていました。テレビを見て、観に来た人もいるかもしれません。しかし、この芝居の話をするのは、なかなか難しいです。冒頭で示される基本設定からして、その通りには受け取っていいものかどうか。

 ロベール・トマの芝居は「罠」を何度か見たことがあります。ミステリアスなところがありますが、謎解きを楽しむミステリというよりは、追い詰められた状況がどう打開されるのかというサスペンスの要素が濃いでしょうか。今、考えると、物語のカギになる女性の正体が「W」と共通していると言えなくもありません。

 ヒロインのフランソワーズ(中越典子)は大富豪。半年前にリシャール(橋本さとし)という男と結婚しましたが、リシャールは賭博・酒・暴力と三拍子揃ったろくでなしで、フランソワーズは離婚を考えていますが、簡単に承知するとは思えません。また、ろくでなし特有の愛嬌があって、ねだられるとついつい小切手を渡してしまいます。
 ある日、メイドのルイーズ(堀内敬子)の恋人ミシェルが、リシャールの1つ違いの弟で、リシャールと瓜二つであると知らされます。フランソワーズは、リシャールの留守中にミシェルを使って、弁護士のサルトーニ(山西惇)立会いのもと、離婚手続きをしてしまおうと企みます。しかし、なぜか夫が戻ってきてしまい、取っ組み合って争ううちに銃が暴発し、リシャールは倒れます。ここまでが1幕。

 2幕の物語には2つのヒネリがあります。1つめで殺人事件が解決し、2つめですべての謎が解けます。ネタばれになってしまうので、少し行をあけます。





















 この謎解きはミステリ的なところもありますが、リアリティは無視されています。警察は事件解決に尽力しますが、捜査にかかる費用を考えないわけにはいきません。富豪刑事や十津川警部は私財でまかなっていますが、この場合は、やはり「楽しませてもらった」ことになるのでしょう。追い詰められていると感じている間のサスペンスは楽しませてもらいましたが、最後のヒネリは、これ一回限りしか許されない邪道かなと思います。






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