「さん生3年プロジェクト 広重三本勝負 第一日」@博品館劇場

 観劇記に落語会が続くのはたまたまです。積極的な落語好きとは言えませんが、きらいな方ではなし、機会があれば足を運びます。「さん生3年プロジェクト」とは、来年で真打昇進20周年になる柳家さん生が、3年計画で節目の年を迎えうとうという企画で、今回は「2年目の無謀な挑戦」と題して、3日間日替わりで新作のネタ下ろしに取り組むのだそうです。新作のテーマは3日間とも歌川広重。広重の方には特に節目の年ということはなさそうです。

 7時の開演時間ちょうどに着くと、第一部が始まるところでした。さん生の一席。その前に前座の開口一番があったかもしれませんが、それはわかりません。古典の「青菜」なのは演者の口慣らし、観客の耳慣らしの意味もあるのでしょうか。大した問題ではありませんが「鞍馬から牛若が参りまして」と覚えていたので、「鞍馬から牛若丸が」がちょっと不思議でした。植木屋さんがお屋敷のご主人から柳陰を勧められる時の器が「コップ」だったのは、そうすると時代がいつなのかに影響するので、こちらはちょっと気になりました。
 続いて、日替わりスペシャルゲスト。この日は柳家花緑。さん生は小さん一門なので、30年以上前からの付き合いがあるそうです。もっとも花緑は当時まだ小学生なので、先輩落語家を観るのとは違う視線での、若きさん生像が語られます。落語家の家に生まれた落語家が、現在の落語界にどのくらいいるのかという話から、若旦那が主人公の「明烏」へと進行していきます。花街の色気よりも、若旦那の若旦那たるところが印象が強い「明烏」でした。ここで仲入り。

 第二部は、広重三本勝負の第一話「いくじなし広重」(作・金津泰輔)一本です。広重の年表などをプロジェクターで映したりしながらの一席。広重臨終の場から始まり、居合わせた人たちの思い出話が語られていきます。息を引き取られたと医者は言いますが、何度も息を吹き返します。弱々しい息をしながら出てきた名前から、だれも知らなかった広重の思いが引き出されていきます。しかし、広重情話としてはよかったと思いますが、名前の人の孫がその場にいたのなら、聞いた瞬間に何か反応をする方が自然な気がします。二日目、三日目はどんな話だったのでしょうか。

 一日雨が降るという予報だったので傘を持って出かけていました。全く遭わなかったわけではないですが、大した降りにはならず、歩く距離も短かったので、けっきょく一度も開くことはないままでした。結果だけみたら、自転車でもよかったかというところですが、そうすると移動のタイミングが変わるので、ひどい降りに遭っていたかもしれません。

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by NHK落語名人選(20) 六代目 春風亭柳橋 時そば・青菜・粗忽の釘 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ビクター落語 三代目 春風亭柳好 青菜、他
日本伝統文化振興財団
2008-12-17
春風亭柳好(三代目)
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ビクター落語 三代目 春風亭柳好 青菜、他 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



ベスト落語 三代目 春風亭柳好 「野ざらし」「ガマの油」「電車風景」「青菜」
コロムビアミュージックエンタテインメント
2009-04-22
春風亭柳好(三代目)
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ベスト落語 三代目 春風亭柳好 「野ざらし」「ガマの油」「電車風景」「青菜」 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



六代目柳家小さん1「青菜」「親子酒」―「朝日名人会」ライヴシリーズ38
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2006-12-20
柳家小さん(六代目)
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 六代目柳家小さん1「青菜」「親子酒」―「朝日名人会」ライヴシリーズ38 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 桂 枝雀 落語大全 第十五集 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル





この記事へのコメント

この記事へのトラックバック