「源氏物語×大黒摩季songs~ボクは十二単に恋をする~」@銀河劇場

 タイトルの意味は「源氏物語」を大黒摩季のヒット曲を生かしてミュージカル化というもののようです。シェークスピアの「テンペスト」を「禁断の惑星」の設定と50~60年代のヒットポップスを生かしてミュージカル化した「禁断の惑星からの帰還」と同じ考え方でしょうか。
 出演者には、光源氏の紫吹淳と桐壷帝の駒田一がいますが、ミュージカル畑とはちょっと違ったところからきたキャストが目立ちます。また、2幕の最初にゲストとして元モーニング娘。の保田圭が登場して、一曲歌っていきました。ここは日によって違う人が出るようです。

 チラシでは光源氏の紫吹淳が平安時代宮廷風の衣装を着ていましたが、話はかなり無理があるものの、いちおう現代です。桐壷帝はミカド銀行の頭取(社長と呼ばれていた)。光源氏はその息子で跡取りと目されています。男たち(男装も含む)は王朝風の衣装、女たち(女装も含む)は現代の衣装です。
 紫吹淳は背が高く、顔が小さいので実際よりもさらに高く見えて、非現実的な美男という光源氏には合っていると思います。演技者としても、一日の長があり、ショースターとしての存在感もあります。桐壷の駒田一とともに、この舞台の芯になっています。

 光源氏には年上の妻・葵がいて、父の再婚相手・藤壺に執着し、次から次へと社内の女性たちと浮名を流します。携帯の電波が届かない須磨に左遷されたり、女子校生の紫に慕われたりと、わかりやすい「源氏物語」の書き換えではあります。紫吹淳を光源氏にすることで、いろごとの生々しさが消えて、全体が軽妙になっています。しかし、ちょっと軽くなり過ぎて、終盤の葵のエピソードが弱くなっているようにも思います。
 大黒摩季のヒット曲は、現代の話であることを示す効果は感じますが、ほとんどの人は何と歌っているのか歌詞が伝わってきません。ダンスのための楽曲を歌う上手さと、ミュージカルで歌詞を伝える上手さとは別のようです。駒田一の歌は完全に別格。申し訳ないけれども、これまであまり上手と思ったことのない紫吹淳の歌も、他の人たちと比べると歌詞が遥かに明瞭でした。

 「源氏物語」のストーリーを生かすのなら、言葉をちゃんと伝えることが必要だし、軽妙なだけでなく深みをみせてほしい。あるいはダンス優先にする考え方もあるでしょう。おもしろい試みだとは思いますが、ちょっと中途半端に感じました。


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